搬入されたポリ容器を棚に投入する時、腰と肩に負担がかかっていた。これを解消するために、ウエイトとバランスをとって、楽々作業に変えることができました。
カイゼン前は、
① 高い棚への投入は肩に負担がかかっていました。
② 低い位置へは、しゃがみ作業になって腰に負担がかかっていました。
そこで、楽々作業にするために投入高さを、スタライクゾーンにして、昇降作業はウエイトとバランサ、さらに水圧を活用しました。
① ポリ箱をストライクゾーンの受け台に置きます。
② そこから下の昇降は、ウエイトとバランサを使い押し下げます。
③ 上への格納は、動滑車と定滑車を組み合わせで荷重を軽減します。
④ また重量調整のためのウエイトの切り替えを、空気圧力の加減で対応しています。
このカイゼンの特徴である水圧を利用したウエイトの切替機構は、
① ポリ箱を乗せると、アームが下がり、ポリ箱を外すアームが戻ります。
② アームが上下することで、大注射器に水圧がかかります。
③ 収縮チューブ内を水が移動します。
④ 上側にある小注射器に、バネ・ストッパーを連結させる機構となっています。
⑤ 連結されたストッパーで、ウエイトが切り替わります。
*水圧を使ったからくりカイゼンは、昨年のからくりカイゼン展では日産車体マニュファクチャリング様だけのようでした。水圧を使ったからくりは、とても珍しいものですが、良いヒントになります。
*また動画をご覧いただくとわかるように、滑車も多用されていることも良い特徴です。
時間:1分34秒