第2回 仕事に対する考え方の違いが、休暇の取得や生産性に表れます
- ドイツでは、1日10時間以上人を拘束できません
- 休暇を完全消化してリフレッシュして仕事に集中する
- 生産性を上げるためにも、休暇をしっかり取得してメリハリを
ドイツでは、1日10時間以上の拘束をしてはいけないので、皆を帰宅させます。もし帰さないとその上司が、自らのポケットマネーで罰金を支払うことになっているのです。嘘と思われるかもしれませんが、その責任は会社ではなくその上司にある考え方なのです。ですから実質残業は1時間程度です。
年間の有給休暇は6週間ほどありますが、全員が100%取得します。取得しないと労働組合から厳しい攻撃にさらされますので、しっかり完全消化されます。9月、10月になると、各職場に翌年度の取得したい休暇の一覧表が貼り出されます。その職場で各人の休暇の平準化を図っているのです。仕事優先の日本ですが、彼らは休暇優先の考えなのです。
休暇を確実に取得することで、体も頭も休養をしっかり取ることでメリハリのある仕事ができるようです。日本との生産性の違いは、このメリハリがあり集中力の差だと思います。周囲の人たちと業務の共有化を図り、見える化し負荷の平均化のアクションなど、お互いが協力し合える職場作りから始めてはいかがでしょうか。
図1. 自分の命と時間をもっと考えてみましょう

図2. 見えるようになれば異常がすぐわかります
