第7回 日本人とは異なるヨーロッパ人の改善意識
- 理解ではなく、納得させることが前提条件でした
- 現場に30分前に入り、大きな声と笑顔であいさつします
- いったん目覚めると凄い改善力を発揮します
コミュニケーションとは、簡単にいかないもので手間のかかることだったのです。それならば、ヨーロッパ人を納得させる方法を用いれば良いとわかりました。イソップ物語の北風と太陽の話と同じで、心の窓は内側からしか開かないことだったが見えてきました。
日本人の著者自身を受け入れてもらうために、開始時間の約30分前に訪問します。そして、パソコンや小道具の準備をして、フリップチャート(模造紙)に笑顔のイラストを描きます。開始10分前には入口に立って、彼らが会場に来るのを待ち受けます。そして、1人ひとりに笑顔で、しかも両手で握手をして挨拶します。
彼らの言い分をとことん聴きます。そうして、少しずつ矛盾や疑問にわかりやすく解答していきました。言い分は全部聴くことが重要です。言いたいこと言わせておいてから、認めるべき点は認め、改めるべき点はもつれた糸を解きほぐすように話しをしていきます。これで彼らは、笑顔になっていきます。
図1. (写真) 訪問してすぐにフリップチャート(模造紙)に似顔絵を描きます

図2.(写真) Sさんも60歳過ぎてから、カイゼンマイスターに専任されました。
