第1回 ヒューマンエラーと上手に付き合おう
- 人間につきもののヒューマンエラー、ならばどうする?
あらまあ!また忘れてしまったとか、ええっ!!またまた失敗したなど、日常生活でも仕事においても、失敗の連続の日々と仲良く?誰でもがお付き合いしているのが、ヒューマンエラーです。茶碗に箸、ご飯に味噌汁、パンにバター、ナイフにフォークというようにいつもセット化になっているものと同様に私たちにご縁があります。
- トラブルの原因を他責から自責に転換してみると・・・
お客様には「注意して配線してください。」とクレーム回答用紙にコピーのように回答を書いていました。つまり、お客様の責任にしていた他責の考え方でした。毎回同じ回答を書くのも時間のムダであり、何とかクレームゼロになる方法はないかと、他責から自責として考えることにしました。
- 製品の設計から見直して、市場クレームゼロにする
市場クレームが見事にゼロになりました。このやり方は、原因は何かを追求して防止策を設計的に考えたものです。製品の品質とコストの約7割は設計開発で決まってしまうのです。製品の元から直す方法ですが、設計者の協力が不可欠です。しかも3つの仕様の在庫は1つになり、仕掛も削減できたというおまけ付きでした。
図1. 筆者の出張用ヒューマンエラー防止策。イラストや写真に合わせてセットする

図2.市場クレームゼロになったスイッチの直流用ランプカバーの事例